俺達は……遅すぎたんだ……何もかも…
うーん、IANAが割り当てるIPv4枯渇したんでしたっけね・・・ 国内新規割り当てが保ってあと3ヶ月とか。さて、IPv4が枯渇したからといってIPv4に移行するかというと、結局はまだしないし大きな変化ってのはしないと思うのです。あって料金が変わるくらい (後述)と予想します。
思う理由:
- 知る限り2001年から散々煽られても移行に腰を上げない
- CIDER等の予備策で延命しても腰が重く最後まで延命しきってしまった事
- ネットワーク機器が十分に対応しても乗るサービスが腰重く対応しない
- 結局のところ腰が重すぎた
保守的なところから想像に難くない理由ですが・・・ これが仇となったのでしょう。 サービスを止められないほど広く使われすぎた気がするのです。 未だにWebのコンテンツのアップロードにFTPを使ったり、メール環境のユーザに合わせた「変わらなさ」が示している気がします。 そんな腰の重さの中での動く方法として、これから嫌な言葉の「事業仕分け」的なことが始まるのでしょう。私はアドレスの自主放棄を受け付け (仕分け) つつ暫くはLSN (ラージスケールNAT) でよろしくやっていくものと推測します。
普通にWebやメールだけを利用する人のグローバルアドレスは回収しても問題なさそうですし、既存の接続環境に対しすんなりと入れ替えも利きく方法から考えています。一番大きい理由はLSNはIPv4を基幹に使い続ける方法である事です。 (最近のPC/ルータも対応してますし、LSNのローカル側についてはIPv4でもIPv6でも良いですが)。 IPv4をインターネットの主に生かしておかないと、ネットワークインフラは仮に整ったとしても、サービスIPv6化、ユーザに目に見えない形での移行が間に合わないと考えるからです。ちなみにこの方法はIPv4を生かし続けた場合の「インターネット」って呼ばれるものは、各組織、プロバイダの組織ネットワークのバックボーン的な位置づけになるのかもしれないと併せて予想します。
今回こうして現実を見て、自分の考えの文章を起こしつつ「自分の管理しているネットワークやサービスだけの問題ではない」これが移行の際に大きい問題だったと思います。組織的にIPv6を入れるのは容易いです。ただ、既に自分の意の働かない部分にサービス提供していると、既存のIP44の環境を生かしつつ止めずにサービスを移せるか?自分のネットワークやサービスの環境だけIPv6に移行して誰が得する?IP44ベースでアクセスされてIPv6のデュアルスタックに対応させて何になる?って考えに至るのかもしれない。先に対応したほうが泣きを見る、そんな悪いチキンレースの結果がこうなのだろう、と。これは業界的に反省したほうが良いのかなと、思ったりします。 Interopに行ってIPv6タスクフォース等は見て、プロトコルのデュアルスタックなり、トランスレータなり見ていたけれど、結局何の手法を組織的に、国的に、世界的に使うのか、去年の06月の段階でも決まっていないし回答は曖昧。楽観もしていたのかもしれない。(既に決まっていて非公開情報なら問題はありませんが・・・)
実際のところどうなるのでしょうね・・・本当に。ふ・・・ふあんだ。
最後に、コアのISP側の知り合いとかは居ませんので・・・ 状況から鑑みて想像で物を語る不届き者をお許しください。この辺り、メールにてお叱りをいただけると嬉しいかもしれません。(後述: 外れたり、ノーコメントだと只の痛い子ですね・・・コレ)
余談:
最近は”通信料が増え続けているが価格競争で出来てしまったが、提供者的に割が合わないインターネット接続環境”(冗長) をプロバイダ料金を従量課金 (ただし、ダブル定額扱い) に変えて、最終的な定額価格を吊り上げるって方法の陰謀論を耳に挟みますが、これも先ずは従量課金ってよりはグローバルを与えるか与えないか、これだけで価格を吊り上がってくるのかなぁと思うのです。というか、やるでしょうね。あと、インターネット黎明期にClassB/Cを獲ってる組織は勝ち組ですね・・・ IPv6が思うように進まないのでしたら、程よい時間が経てはいい条件でグローバルIPを資産として売れるのではないでしょうか。
Posted by uso8000k
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