個人個人の無自覚・曖昧な裁量で公開される情報や、法的に個人情報と扱われないという理由での個人の活動(特性情報)を自由に収集し取り扱ってしまう昨今のWebサービスの現状。提供側、受け側、両者の同意が取れている場合には収集する事は問題無いが、その同意が、オプトアウト型であったり、利用規約の長文に紛れさせて取り付け、情報を自由に扱ってしまう現状。こうして本人の(Y/N)を取らず静かに収集し「ビッグデータ」なりの言葉にて仕事の定石として扱う風潮であるモラル指摘。そういう対応が平然と行われていることが倫理的に的に如何なのさ?、と。
高木先生の意見は「法律」を知るべき立場となっている「情報を取り扱う企業」、そして高橋氏の意見は「情報を取り扱う企業」としてのあるべき組織の形。個人的に感じるのは、トップダウン型の仕事が多い世の中的には技術として疑問点を挙げても、無いことにされるだけであり、まずは上層の理解なり、仕事の組み方なりの会社体制の整頓が必要なのかなぁ、と。
ところで、この手の既存サービスへのシビアな意見に対して必ず言われるのが「イノベーションの阻害」の類の言葉であるが、流石十分経験されている方々かしっかり釘を打ち、意見をしている辺り凄い会議だったと思う。是非とも拝聴したかったです。